藤沢市民オペラ「フィガロの結婚」稽古の様子&出演者コメント4
藤沢市民オペラ「フィガロの結婚」公演のチケットにつきまして、日程、席種によっては残り僅かとなっております。チケットのご購入をご検討の方は、お早めにお求めいただきますよう、お願い申し上げます。
チケット取扱い
- 藤沢市民会館:0466-23-2415
- 湘南台文化センター市民シアター:0466-45-1550
- チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード207-868)
- 【Gettii】PC用・携帯用
?出演者コメント
ケルビーノ:堀 万里絵(11/16,23出演)
私自身、現場に出てからのキャリアが浅いので、経験を積んだ皆さんの中で、稽古させて頂けているのはとてもありがたいです。アットホームな雰囲気で溶け込みやすいですし、スタッフの方々も温かく楽しい現場です。演出の岩田さんは豊富な知識をお持ちで、かつプランも明確。言葉のフィーリングだけではなく、一つ一つの動きの意味や動機を表現していくので、私も、もっともっと勉強していかないといけないと身につまされる思いでいます。要求をすぐに表現できないときは悔しいですが、稽古で何度もトライして、話し合って、自分で納得したかたちで、消化していきたいと思います。ダブルキャストの青木さんとも話していたのですが、リアルに男の子に見えるかっこいいケルビーノを目指したいと思っています。一般的な13才の中性的なかわいいケルビーノではないかもしれないけれど、自然なキャラクターとして舞台に存在できればいいなと思います。そのようなところも、楽しんでいただければうれしく思います。
マルチェッリーナ:栗林 朋子(11/17,24出演)
「フィガロの結婚」は世界中で上演されていて、上演回数もとても多いオペラです。それに伴い、いろいろな演出の仕方があると思います。今回は登場人物の人物像を掘り下げ、その上で関係性を浮き彫りにしていくという演出家の大きなコンセプトがはっきりしています。私が今まで「フィガロの結婚」に対して、思っていた疑問や解らなかったようなことが、それらのコンセプトに基づいた稽古の度に、どんどんクリアになっていくという過程を辿っています。辿るというより、最初にコンセプト説明を聞いた時に、パッと前が開けた感覚がありました。変な表現かもしれませんが、とてもすがすがしい気持ちで本作に向き合えています。様々な疑問に、このような意味づけをしていただけるととても安心して舞台に立てます。そのような演出は、オペラをまだ見たことがない方でも、楽しめるし、演出のねらいを感じていただけることができると思います。もちろん、事前にあらすじがわかっていると、より理解が深まるのではないでしょうか。マルチェッリーナは、フィガロに借金を返済できなければ結婚しろと迫るなど、どちらかというとアクのあるキャラクターですが、ただそれだけではない人物の背景やキャラクターの色がわかってもらえると、とてもうれしいです。もちろんそのようなことを感じ取ることができるように演じていきたいと思っています。
バルバリーナ:大西 恵代(11/16,23出演)
今まで色々なオペラに携わってきましたが、今回の公演のように、ここまで緻密に練り上げて作っていくオペラに携わったのは、始めてだったので、何もかもが新鮮です。岩田さんの演出される感覚は、ディテールや台詞、言葉の受け取り方、その表現方法に気づかせられることが多くあり、どのように自分の中で消化するかという作業が、とても大変です。逆になかなか経験できないことなので、本当に貴重だなと思います。先日、合唱団との稽古に参加させていただきましたが、合唱団の方々もイタリア語を自分の中に消化して芝居をするというのは本当に大変だと思いますが、演出家の説明しているニュアンスをすぐ汲み取って芝居できているということに大変驚きました。合唱団は長い藤沢市民オペラの歴史に携わってきて、長く続けているからこそ、オペラのニュアンスが合唱の中で全体的に育っていて、合唱だけでなく表現者として育っているということを感じます。そのような意味でも、この藤沢市民オペラというプロジェクトは、藤沢市の音楽の素養も育てているのだなということを感じますし、だからこそずっと続けてもらいたいと思います。良い公演になると感じているし、自分もその成功にできる限り貢献できればと思っています。
アントニオ:境 信博(11/16,23出演)
40年間続けてきた藤沢市民オペラに市民団体と、市民の皆さんと一緒に参加できることが大変うれしく感じます。先日、合唱団と一緒に稽古をしてみて、合唱団の和気藹々とした雰囲気がとても良かったです。高齢の方もいらっしゃいましたが、オペラに携わって、歌い、踊っている姿を見ると若々しい感じがします。オペラを選んでやっていることで元気になるということを目の当たりにすると、こちらまで大変うれしくなってきます。今回のオペラに関して、誰が良いということではなく、合唱、オーケストラ、ソリストの出演する一人一人がみんな主役だと思います。序列もなく、みんなでお客さんに楽しんでもらおうと一丸となって、みんなで1つの作品を作っていくことができるとうれしいです。それに向けて日々全力を尽くしたいと思います。