オペラ「ナブッコ」 ストーリーと人物相関図
第24回藤沢市民オペラでは、ヴェルディ作曲の「ナブッコ」を上演します。
旧約聖書と「バビロン捕囚」の史実を題材にした、オペラ「ナブッコ」はどのような物語なのでしょうか?登場人物や人物相関図、ストーリーをご紹介します。
登場人物
ナブッコ:バビロニアの王。(史実上のネブカドネザル2世)
イズマエーレ:エルサレム王の甥。
ザッカリーア:ユダヤ教の大祭司。
アビガイッレ:ナブッコと女奴隷の間に生まれた子。フェネーナの姉。
フェネーナ:ナブッコと正妻の間に生まれた子。アビガイッレの妹。イズマエーレとは恋人同士。
他
ストーリー
第1幕 時は紀元前6世紀、旧約聖書の時代。バビロニア王ナブッコとアビガイッレに率いられた軍勢が、エルサレムを攻め落とそうとしていました。エルサレムの大祭司のザッカリーアは、ナブッコの次女フェネーナを人質にし、剣をつきつけますが、味方のはずのイズマエーレに邪魔されます。イズマエーレは、敵国のフェネーナを密かに愛しており、助けたのでした。ナブッコは、神殿に火を放ち、ユダヤ人を捕虜として連れて婦りました。
第2幕 ある日、アビガイッレは長女の自分ではなくフェネーナに王位を譲ろうとしていることを知り、野心を抱きます。ナブッコは、フェネーナが愛するイズマエーレのためにユダヤ教に改宗し、ユダヤ人として生きることを知ります。怒ったナブッコは、「私はユダヤの王であり神なのだ」と叫ぶと、天罰としてカミナリに打たれます。
第3幕 ナブッコが倒れている隙に、野心を燃やすアビガイッレが王位につき、捕虜となっているエルサレムの民とフェネーナを処刑しようと企てます。エルサレムの民が故郷を想い「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」を歌います。
第4幕 正気を取り戻したナブッコはユダヤの神に許しを請い、ユダヤ人とフェネーナを解放します。ナブッコはユダヤの神に仕える王として讃えられました。すべての野望を打ち砕かれたアビガイッレは・・。
オペラ「ナブッコ」のストーリーのもととなったのは、世界史の教科書にも載っている有名な史実です。バビロニアとエルサレムを舞台に、民族対立と親子関係、恋愛等の要素が複雑に絡み合った物語。ぜひ、藤沢市民会館の舞台でご覧ください!
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